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歯が生えてくる順番は決まっている?

おそらく、ご自身が小さな子どもであったときは、乳歯が生えてくる順番について気にすることもなかったかと思います。実際、多くのお子さまは大きな問題なく乳歯が生え、永久歯へと生え変わっていくものです。けれども、一部のお子さまにはそうした歯の生えてくる順番の異常などによって、大きなトラブルが引き起こされることもあるのです。そこで今回は、乳歯の生えてくる順番が乱れることによる悪影響を詳しく解説します。

▼最初に生えてくる乳歯は?

乳歯の生えてくる順番を考える上で、まず気になるのが最初の歯ですよね。一体、どの部位のどのくらいの年齢で生えてくるのか知りたいことかと思います。これにはもちろん個人差があるのですが、一般的には下の前歯が最初に生えてくる乳歯です。専門的には「乳中切歯(にゅうちゅうせっし)」と呼ばれる歯で、だいたい生後6ヵ月ころから萌出が始まります。これがもし、1歳や1歳半になっても生えてこない場合は、顎の骨の中で何らかの異常が生じている可能性が高いので、適切な時期にママとこどものはいしゃさんの加盟院までお越しください。

▼乳歯の生えてくる順番

乳歯は上下の中切歯(真ん中の前歯)が生えてきたら、その後は2番目の歯である側切歯が生えてきます。続いて、4番目の歯である第一小臼歯が生えてきて、3番目の乳犬歯が生えてくるので、少しイレギュラーな部分もあることから、乳歯の生えてくる順番については専門家に診査してもらうのが一番といえます。

▼生えてくる順番が乱れる理由とは?

乳歯が順番通りに生えてこない理由としては、先天的な欠如が考えられます。そもそも顎の骨の中に「歯胚(しはい)」と呼ばれる歯のたまごが形成されていない場合は、いつまで経っても乳歯は生えてきません。また、周囲の歯が萌出するのを邪魔していたり、先天的な全身疾患で歯の萌出遅延が生じていたりすることもあります。いずれも歯科医院で精査しなければ診断できませんので、異常に気付いた時点で一度小児歯科を受診しましょう。

▼永久歯列に与える悪影響

乳歯が生えてくる順番が乱れると、そのしわ寄せが永久歯にまで及ぶことがあるため要注意です。具体的には、永久歯の生えてくる順番まで乱れたり、歯並びの異常をもたらしたりすることもあるのです。そういう意味で、歯の生えてくる順番や歯並びの乱れは、乳歯のうちにしっかり改善しておくことが大切です。

▼まとめ

このように、乳歯や永久歯には生えてくる順番が決まっており、それが乱れることによってさまざまな悪影響が及ぶことがあるので注意しましょう。ですから「これって異常かな?」と感じた時点で小児歯科を受診しましょう。

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